車で原付を運びたいけれど、「どうやって積めばいいの?」「違法にならない?」と不安に思う人は多いですよね。
違法になることを知らなかった...
と驚く方もいると思いますが、ほとんどの場合は荷物扱いで運搬可能です。
ただし、固定が甘かったり車両の積載限界を超えると道路交通法上の問題や事故につながるので、安全面・法律面・積み方のコツを理解しておく必要があります。
この記事では、「原付を安全かつ確実に車に載せる方法」を初心者にも分かりやすく解説します。
この記事を読むと分かること
- 原付を車に載せる前に確認すべきポイント
- 安全に積み込むための道具と手順
- 違法にならないための注意点
- 固定方法の具体的なコツ
- よくある失敗とその回避法
車に原付を乗せる前に確認すべきポイント

原付を車に積んで運ぶことは、一見簡単そうに見えますが、実は注意すべき点が多くあります。
積載スペースや重量バランス、法的な制限を理解していないと、思わぬ事故や違反になるリスクがあります。
ここでは、積み込む前に必ずチェックしておきたい重要ポイントを順に解説します。
車の積載スペースとサイズ確認
まず最初に行うべきは、車の積載スペースの確認です。
原付は車体がコンパクトとはいえ、一般的な原付(50ccクラス)でも長さ170cm前後・幅60cm・高さ100cmほどあります。
軽自動車やコンパクトカーでは、リアシートを倒しても完全には収まらないことが多いです。
荷台スペースを測る際は、以下の3点を必ず確認しましょう。
チェックポイント
- 荷室の奥行き(リアドアを閉めた状態で)
- 荷室の高さ(ハンドルやミラーが当たらないか)
- 幅(左右の壁やタイヤハウスに干渉しないか)
ハンドルを折りたたむ・ミラーを外すことで数cmの余裕ができますが、無理に押し込むのはNGです。車体や内装を傷つける原因になります。
原付(スクーター)のサイズ・重量・高さを把握
次に、積み込む原付そのもののサイズと重量を把握しましょう。
スクータータイプの原付は平均で80〜100kg前後あり、車種によっては120kgを超えることもあります。
この重量を人力で持ち上げるのは危険です。
メーカー公式サイトや取扱説明書で、以下の項目を確認してください。
| 確認項目 | 推奨基準 | 理由 |
|---|---|---|
| 全長 | 170cm前後 | 車内スペースに影響 |
| 重量 | 80〜100kg | 積載限度・人力での扱いやすさ |
| 高さ | 100cm前後 | 車内天井との干渉確認 |

法的・保険的な注意点(登録・ナンバー・保険など)
原付を車で運ぶ際にも、いくつかの法的な制約があります。
まず、原付を運搬中にエンジンをかけて自走させることはできません。あくまで「荷物」として扱う必要があります。
確認すべき主なポイントは以下の通りです。
確認すべき主なポイント
- ナンバーを外さずに運搬OK(登録車両として扱う)
- 自賠責保険は切らさない(事故や損害時に備える)
- 公道で走らせない限りは運転免許不要
- 有料道路での運搬は問題なし
「ヤマト・日通・佐川・西濃」などの大手運送会社、
もしくは「ゼロ」「BAS」といったバイク専門陸送業者なら、
すべて「貨物運送許可」を持っているため安心・合法です。
使用する車種別の適合性(軽自動車・ミニバン・トラック)
車種によって、原付を積めるかどうかは大きく異なります。
代表的な車種ごとの特徴をまとめました。
| 車種 | 積載のしやすさ | 特徴 |
|---|---|---|
| 軽自動車(ハッチバック) | △ | 小型スクーターでもギリギリ。助手席を倒す必要あり |
| ミニバン | ○ | シートを倒せば十分なスペースが確保できる |
| ワンボックス | ◎ | 床が低く積みやすい。固定も安定しやすい |
| 軽トラック | ◎ | 開放型なのでサイズ制限がほぼない。ただし雨天注意 |
軽トラやワンボックスは積み込みやすい一方で、原付をしっかり固定しないと転倒の危険があります。
荷台に直接タイダウンをかけるなど、安全対策を怠らないようにしましょう。
安全に積載するための準備物リスト
積み込み前には、必要な道具を揃えることが大切です。
準備を怠ると、転倒や破損のリスクが一気に高まります。
基本的な準備物リスト
- スロープ(ラダーレール)
- タイダウンベルト(2〜4本)
- 緩衝用マット・毛布・滑り止めシート
- 軍手・長袖作業服
- 2人以上の人手(積み込み補助)
無理をせず、必ず2人以上で作業するのがコツです。
実際に原付を車に載せる手順・固定方法

車に原付を安全に載せるためには、正しい手順と固定方法を理解することが欠かせません。
焦って作業すると転倒や車体損傷の原因になります。
ここでは、バイク積み込みの流れをわかりやすく説明します。
スロープ・ラダーレールなどで積み込む方法
原付を車に持ち上げるには、スロープ(ラダーレール)を使うのが基本です。人力で持ち上げるのは非常に危険なので、必ずスロープを使用しましょう。
スロープはホームセンターやネット通販で購入でき、アルミ製が軽くて扱いやすいです。
積み込みの手順は以下の通りです。
- 車を平坦な場所に停め、サイドブレーキをしっかりかける
- スロープを荷台にしっかり固定(ズレ防止のロープがあると安心)
- エンジンを切り、原付を押してゆっくりと上げる
- 前輪が荷台に乗ったら、一度止めて体勢を整える
- 後輪を押し上げて完全に車内へ
「最初は怖かったけど、スロープを使ったら意外と簡単でした!」という人も多いです。
車内や荷台での原付の固定方法/タイダウンベルト・クッション等
積み込みが完了したら、次は固定作業です。
原付が走行中に動かないよう、しっかりとタイダウンベルトで固定しましょう。
固定のコツは「車体を4点で支える」ことです。
固定する時のポイント
- 前輪を左右からベルトで引っ張り、前方へテンションをかける
- 後輪側も軽く押さえ、左右の揺れを防ぐ
- ハンドル部分には毛布やクッションを挟み、傷防止
- シートやカウル部分にはベルトを直接当てないようにする
タイダウンベルトは「ラチェット式」や「カム式」が便利です。緩みが少なく、長距離移動でも安定します。
また、原付のタイヤ下に滑り止めマットを敷くと、荷台でのズレ防止になります。
積み込み時の注意点(転倒・油漏れ・人員確保など)
積み込み時に最も多いトラブルが「転倒と油漏れ」です。
車体が傾いた状態で長時間放置すると、エンジンオイルやガソリンが漏れることがあります。
積み込み時は必ず車体を垂直に立て、燃料キャップやオイル漏れを確認しましょう。
:
安全のためのチェックリスト
- 積み込みは必ず2人以上で行う
- 平坦な地面で作業する
- サイドスタンドを使用せず、センタースタンドまたは直立で固定
- オイル漏れ・ガソリン漏れがないか確認
移動中・到着後のチェックポイント
原付を車に積んだまま移動する際は、定期的な確認が欠かせません。
振動やブレーキの影響で、ベルトが緩んでしまうことがあります。
1〜2時間ごとに休憩を取り、ベルトのテンションを確認しましょう。
移動中のチェック項目
- タイダウンベルトの緩みはないか
- 原付が左右に揺れていないか
- 騒音や異音が発生していないか
到着後は、まずエンジンオイルやタイヤを確認し、異常がなければ降ろす準備を進めます。
長距離運搬の場合、毛布やクッションを多めに敷くと車内の傷防止になります。
安全第一で焦らず確認することが、トラブル防止の秘訣です。
降ろすときの手順と安全対策
降ろすときも積み込みと同様、スロープを使ってゆっくりと行いましょう。
焦って勢いよく動かすと、バランスを崩して転倒する危険があります。
安全な降ろし方の手順は以下の通りです。
- タイダウンベルトをゆっくり外す
- スロープを荷台にしっかり固定
- 前輪からスロープに乗せ、ゆっくりと下げる
- 後輪が下に着いたら、車体を安定させる
降ろす際に「後ろから押す」よりも「前から軽く引く」ほうが安定します。
また、ブレーキレバーを軽く握りながら下げると速度を調整しやすいです。
2人で声をかけ合って降ろしたら、安全にできました!という経験談もあります。
まとめ

原付を車に乗せる作業は、一見シンプルに思えても、実際には安全性・法的制限・固定方法など多くの注意点があります。
ここまでの内容をしっかり押さえておけば、誰でも安心して原付を車で運搬できるようになります。
最後に、重要ポイントを振り返りましょう。
ポイント振り返り
- 車と原付のサイズ・重量を事前にチェックする
- スロープを使い、2人以上で安全に積み込む
- タイダウンベルトで4点固定を行い、揺れを防止する
- 法的に問題ない範囲で運搬(過積載・違法運搬に注意)
- 降ろすときも焦らず、スロープでゆっくり下ろす
これらを守るだけで、原付の運搬はぐっと安全かつスムーズになります。
よくある失敗パターンと対処法
初心者がやってしまいがちな失敗例と、その回避方法を紹介します。
| 失敗例 | 問題点 | 対処法 |
|---|---|---|
| スロープがずれて原付が転倒 | 固定不足 | スロープをロープで車体に固定する |
| ベルトが緩んで原付が動く | 張りが弱い | 移動前後でベルトのテンションを再確認 |
| 車内が傷だらけになる | 保護不足 | 毛布・滑り止めシートを敷く |
| ガソリンが漏れた | 傾けすぎ | 車体を垂直に立て、燃料キャップを確認 |
| 一人で作業して転倒 | 人員不足 | 必ず2人以上で作業する |
失敗の多くは「焦り」と「準備不足」から起こります。
作業前に道具と環境を整え、落ち着いて行うことが最も大切です。

